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【中古車購入】元ディーラー中古車店長が教える失敗しない中古車の選び方①~中古車の仕入先は?~

【中古車】元ディーラー中古車店長が教える失敗しない中古車の選び方

私は約13年間メーカー系自動車販売会社で新車営業・中古車営業・店長・中古車仕入れ・下取り等に従事してきました。
これから中古車を購入予定の方・探してる方に向けて、複数回にわけて中古車選びの独自ポイントをまとめたいと思います。
皆さんは中古車展示場に並んである車はどこから来て、どこから仕入れているのか考えたことはありませんか?そこで今回は、「店頭に並んである中古車の仕入先」について書いてみたいと思います。

中古車とは

一度所有された自動車、オートバイ、自転車などで、カーディーラー、中古車専門販売店、レンタカー会社、リース会社、オークション、または個人間で売買される。
引用元:Wikipedia 中古車

皆さんご存知の通り、中古車とは以前誰かが所有していた車です。ここでポイントは「一度所有された自動車」とあります。
実は一般的に言われてる「新古車」も一般ユーザーが一度も所有してなくても販売店名義に一度登録された車なので中古車に入ります。(新古車=中古車)
一度も走行してない新車でもナンバーが付いた瞬間に中古車になるのです。

展示場に並んである中古車の仕入元

ディーラーの新車販売の下取り車

一番多いのが新車販売時の下取り車です。
皆さんが新車を購入する時に今まで乗っていた車を下取りに出す車ですね。(程度は様々だが条件の良い車が多い)

中古車販売の下取り車

中古車販売時に下取る車です。
業界では孫取り車とも言います。(低年式・多走行・程度の良い車は少ない)

業者向けオークション仕入れ車

全国各地に毎日のように業者向けの中古車のオークションが開催されています。
中古車の競りで一番高い金額を付けた業者が購入仕入れすることが出来ます。(様々な車が集まる)

現金買い取り車

車が不要になったり、他の店舗で車を購入するが今乗っている車だけは買取専門店に出したりする個人ユーザーから現金買取りした車です。(程度が良く条件の良い車が多い)

リースアップ・レンタアップ車

法人の社有車などは期間を定めたリース車が多く、個人でも期間を定めた個人リースがあります。
そのようなリース期間が終了した車、短期でレンタカー(沖縄・北海道が多い)として使われた車もレンタアップ車として出回る事があります。(メンテナンスが行き届いていて程度の良い車が多いが事故車も多い)

自社登録車(新古車)

決算時期に、新車ディーラーが新車の登録台数を増やすために自社名義で新車を登録することがあります。
未走行ですがナンバーが付いている(登録された)ので中古車になります。(ナンバーが付いているので新車より車検が短いが新車同様)

その他・わけあり車

その他色々な要因があるのですが、自動車ローン未払いによる引き上げ車・自動車代金未払い引き上げ車・所有者が居なくなったなどもあります。

展示場に並ぶまでのルート

中古車展示場に車が並ぶまでには、上記の様な色々なルートから入庫し商品化され展示されます。

ルートを経由するほど仕入れ金額が上がりますので販売価格も上がります。一番仕入れ金額がかからないのが直接仕入れの「下取り車・孫取り車」です。

他のルートで発生した中古車は、大体オークション経由され一番高く値段をつけた業者が仕入れますので利幅も少なくなるので販売価格も高くなる傾向にあります。

更に仕入れた車を加修(修理)・清掃・仕上げ等コストをかけて商品化し店頭に並びます。
なので一概に下取り価格(仕入れ価格)=販売価格にはならないのです。

狙い目の中古車

「下取り車・孫取り車」が狙い目です。
流通経路的に、そのお店で直接下取り・孫取りした車が一番加修も仕上げの商品化費用も多めにかけられ利幅も取れるので、店頭販売価格も抑えめ・程度が良い・値引きにも応じやすいです
自分が狙っている車であればお買い得に購入できるかもしれません。

その車の仕入れ先を知ることが重要になってきます。しかし直接お店の人に仕入先を聞くと嫌がられます(笑)

下取り車かオークション仕入れ車か見分ける方法

・オークションは大体全国の会場から仕入れますので、仕入れたばかりの車検が残っている車は大体県外のナンバープレートが付いています。しかしオークションで仕入れた車はすぐ自社の名義に変更しないといけないので地元の新しいナンバープレートが付いています。車の年式に対して新し目のナンバーが付いていたらオークションで仕入れた可能性が高いです。(車検切れの車にはナンバープレートは付いていません)

・次に前面ガラスの左上に大体貼ってある、点検のダイアルステッカーの内側を見ます。そこの「実施事業場」という項目に前回点検をした整備工場の名前が書いてあります。その整備工場が県外の工場であればオークション仕入れの可能性が高いです。ステッカーが貼ってない無い場合も多いですが、「点検整備記録簿」を見せてもらうのも手です。

・下取り車の場合、車検が残っていればその車の年式にあった古さの地元ナンバープレートが付いてあることが多く、ナンバープレートを止めているビスの古さ・サビなどで付け替えていないか大体判別出来ると思います。

・後部に貼ってある事の多い、ディーラーステッカー・販売店ステッカーを見ることで地元で使われていた車か・そのお店の下取り車かおおよその予測は出来ると思います。

オークション仕入れ車の利点

もちろんオークション仕入れ車でも、安くて良い中古車は沢山あります。

オークションに出品された車はオークション会場で厳しい査定を受け、修復歴有り無し・評価点等つけられており車両の履歴・状態表示が信頼出来るので安心して購入することが出来ます。

一番大事なのは、自分が欲しい車が適正な中古車相場で安心して購入出来るかなので中古車展示場を見て気に入った車がオークション仕入れ車でも状態が良く適正な価格・予算内であれば全然購入しても良いと思います。

まとめ

・展示場に並んである中古車は1台1台様々な流通経路を通って並んでいます

・中古車の仕入先を把握出来ると検討・商談しやすい

・展示場に行って現車の状態・ナンバー・出来れば、点検整備記録簿を確認する

・自分が欲しい車種・年式・予算・相場をある程度決めておきましょう

中古車は新車と違って1台1台状態が違い価格も違うので、選ぶのが難しいですがポイントを抑えて購入すれば安く目的の車を手に入れることが出来ます。ここでしか話せないポイントなど少しでも皆さんのお役に立てる情報をこれからも発信していきます。
※個人の感想であり効果を示すものではありません。

それではまた~!

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