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【家作り③】経験者から学ぶ失敗しない~外壁材の選び方~

【家作り③】経験者から学ぶ失敗しない~外壁材の選び方~

木造住宅の外壁材には、色々な種類があります。
それぞれ特徴がありますので、どの外壁材を使って仕上げるのが一番良いか考えてみましょう。

外壁材の役割

外壁材は、雨風など外的要因から家を守るためにあります。
建物の構造部材に直接雨などがかかると、すぐ傷んでしまいます。
更に外壁材が無いと、家の中に雨風が入ってきます。

家の外観の見た目にも、大きく関わっています。
外壁材の材質・色・デザインなどで同じ形の建物でも、見た目の印象が全く変わります。

木造住宅の外壁材の種類

現在、木造住宅で主に使われている外壁材の種類は、大きくわけて以下のようなものがあります。

無塗装サイディング+吹付け塗装

無塗装サイディングという現場塗装を前提としたサイディングボードを張り付けて、つなぎ目をコーキングなどのシーリング材で繋いで塗料を吹き付けて仕上げる外壁材です。

吹き付け塗装の種類:リシン・ボンタイル・スタッコ・掻き落としなど

メリット:費用が安い・色も自由に選べてオリジナリティが出せる・和風に合う

デメリット:汚れやすい・苔、雨だれがつきやすい・10年程でコーキング・塗り直しが必要

化粧サイディング

建売住宅に多く、住宅の骨組みにサイディングボードを張り付けて、つなぎ目をコーキングなどのシーリング材で繋いでいき仕上げる外壁材です。
部材そのものが、仕上材になるので塗装は不要です。

メリット:費用が安い・デザインが豊富・仕上げが綺麗・施工が楽

デメリット:汚れやすい・安っぽく見える・7~10年でコーキング・再塗装が必要

金属系サイディング

スチールやアルミ・ガルバリウム鋼板などの金属板で仕上げた断熱材付きサイディングを、住宅の骨組みに張り付けて仕上げる外壁材です。

メリット:耐久性が高く、長期間メンテナンスフリー・コーキング箇所が少なく済む・軽いので建物に負担がかかりにくく耐震性に優れる・見た目がスタイリッシュ・汚れにくい

デメリット:傷がつきやすい・傷から錆びることがある・雨音がうるさい・遮音性が低い・海に近い塩害地域はやめたほうが良い

板張り

マツ、スギ、ヒノキ木材を板状に住宅の骨組みに張り付けて仕上げる外壁材です。昔から用いられてきた仕上げの方法です。

メリット:見た目が美しい・断熱性、調湿性に優れている・木の温もりが感じられる・外観のアクセントになる

デメリット:費用が高い・手入れが大変・5年程で塗装や防腐剤塗布が必要・反ったり変形することがある

タイル

陶磁器製の薄い板を、張り付けて仕上げる外壁材です。

メリット:汚れにくい・長期間メンテナンスフリー・耐候性、耐久性に非常に優れている・色落ちが殆ど無い・高級感がある

デメリット:費用が高い・重いので建物に負担がかかる・地震などでタイルが剥がれる恐れがある・目地のコーキングはメンテナンスが必要

塗り壁

土などの自然素材を、左官職人がコテで仕上げる外壁材です。(モルタル・漆喰・土塗りなど)

メリット:オリジナリティのあるデザインが出来る・色落ちが無い・コーキング不要

デメリット:費用が高め・10年程で専用の塗料でメンテナンスが必要・ひび割れ、藻やカビが発生することがある・重いので建物に負担がかかる

経験からのオススメ外壁材

私が住宅の現場監督をしていた時に多かったのが、コストの関係で「無塗装サイディング+吹付け塗装」でした。
しかし10年近く経つと、雨だれや汚れが目立ちコーキングの打ち直し・再塗装が必要になっていました。

私が建てた自分の家は、「ガルバリウムの金属系サイディング」と一部「ヒノキの板張り」にしました。
「ヒノキの板張り」部分は、約7年目で再塗装をしましたがガルバリウム部分は、10年を超えても色あせも殆ど無く雨だれや汚れも殆ど目立ちません。

長い目でみてコストパフォマンスを考えると、「ガルバリウムの金属系サイディング」が一番良い気がします。
コーキング箇所が少なく、耐久性が高くほぼメンテナンスフリーです。
軽いので、建物に負担がかからず地震でも安心です。

私の家で使っている外壁材は、「アイジー工業のガルスパン」です。
最近は、金属系サイディングでも見た目がレンガ調や木目調もあり見た目も色々選べるようになっています。

近所の家を見てみると、山が近い為か北側の外壁には海苔や苔が付着して汚れている家が多いです。
しかし私の家は、「ガルバリウムの金属系サイディング」なので北側面も全く付着していません。
家を建てる場所の周りの家を観察して、海苔や苔が付着して汚れていたら汚れにくい金属系サイディングにしたほうが無難かもしれません。
(注意)海に近い塩害地域は、金属系サイディングはやめたほうが良いでしょう。

まとめ

・木造住宅の外壁材は色々な種類があり、それぞれメリット・デメリットがある。

・吹き付け塗装は、10年程で再塗装が必要になってくる。

・どんな仕上材でもコーキングは、10~15年程で打ち直しが必要になってくる。

・施工時の費用だけを考えるのでは無く、10年20年後のメンテナンスを含めたコストパフォマンスで考えると見た目も「ガルバリウムの金属系サイディング」がオススメ。

・家を建てた後に、「どれだけメンテナンスに費用を掛けられるか」で長い目で見て外壁材を選んだら良いのではないでしょうか。

それではまた~!

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